以前ご紹介した上記の記事で、引越しの価格がさまざまな要因で変動することは分かりましたが、できるだけ安く引越しするにはどうしたらよいのでしょうか。

今回は、引越しにかかる費用を安くするのに役立つ方法を、12個取り上げでご紹介します。

1. 相見積もりを取る

引越しの価格を安くする方法として最もおすすめできるのが、相見積もりを取ることです。

引越しの条件が同じでも、引越し業者によって提示する見積もり価格は異なることがほとんどです。
複数の引越し業者に見積もりを依頼し、比較することができれば、より安くお願いできる引越し業者を見つけることが可能です。

また、すでにお願いしたい引越し業者が決まっている場合も、相見積もりを取って他社の相場を知ることで値段交渉がスムーズになることもあります。

2. 繁忙期(2~4月)を避ける

繁忙期を避けて引越しするのも、引越しの価格を安くするのに効果的な方法です。

以前の記事でご紹介した通り、引越しの価格は引越し時期によって大きく変動します。
特に3月〜4月は引越し業者に依頼が集中するため、通常期のような値引きが全くと言っていいほど期待できません。

引越しの予定日を繁忙期から1カ月ずらすだけで、引越しの価格が数万円単位で安くなる場合もあり、かなり大きな予算削減につながります。
引越しの日程にある程度の自由がきくようであれば、ぜひ検討してみてください。

3. 土・日・祝日を避ける

土・日・祝日を避けて平日に引越しするのもおすすめです。

平日に比べて土・日・祝日は特に混み合う傾向があります。
仕事の関係等で引越し作業に立ち会えるのが休日のみという状況でなければ、引越し日を平日にするのをおすすめします。

4. 月末・月初を避ける

月末・月初を避けることで、引越しの価格を抑えられる場合もあります。

賃貸物件の更新時期の関係で、引越し日を月末に設定する人が少なくありません。
そのため、月末の引越しの価格が比較的高くなる傾向があるようです。

逆に、1カ月のうちで引越しの価格が最も安くなるとされるのが、月の中旬です。
できる限り、月末・月初を避けるようにすると安く抑えられるケースが多いです。

5. 大安など縁起がよい日を避ける

縁起がよいとされる大安を避けるのも、引越しの価格を安くする方法として有効です。

引越し日を決める際にお日柄を気にする人が多く、なかでも六曜において縁起がよいとされる大安が好まれます。
引越しの依頼が集中しやすく、大安の日は引越しの価格が高くなる傾向にあります。

そのため、逆に敬遠されがちな仏滅や赤口などを引越しに日に選ぶと、引越しの価格を抑えられる場合があります。
縁起かつぎなどにこだわらない方は、仏滅や赤口を選んで安く引っ越すのも一つの手と言えるかもしれませんね。

6. 午後便やフリー便を利用する

午後便やフリー便を利用するのもおすすめです。

引越しの価格は引越しの時間帯によっても変動し、人気の高い午前便より午後便のほうが安くなる傾向があります。
そのため、引越しの時間帯を指定しないフリー便や午後便を利用することで、引越し料金を抑えることが可能です。

ちなみに、フリー便を利用すると、時間帯を指定したときよりも1万〜2万円ほど安くなる場合もあります。

7. 荷造りや荷ほどきを自分でするプランを選ぶ

荷造りや荷ほどきを自分で行うプランを選ぶことで、引越し価格を安くできる場合もあります。

引越し業者の多くは、荷造りや荷ほどきまでを業者におまかせできるプランを用意していますが、こういったプランは価格が比較的高く設定されています。

余裕をもって引越しのスケジュールを立て、荷造りや荷ほどきを自分で行うことができれば、引越し代金の節約につながります。

8. 訪問見積もりを依頼する

訪問見積もりを依頼するのも、引越しの価格を安くするのにおすすめの方法です。

電話やメールだけで見積もりを済ませた場合、引越し業者は荷物の正確な量がわからず、大きめのトラックを手配することで積み残しが出ないようにする場合があります。
訪問見積もりで正確な荷物の量が把握できれば、ちょうどいい大きさの引越しトラックを手配することができ、結果的に見積もり価格が安くなる場合が多いようです。

実際、複数の引越し業者に訪問見積もりのメリットについて聞いたところ、どの業者も「引越し見積もり価格が安くなることが多い」と回答しています。

9. なるべく荷物量を減らす

事前に不用品を処分するなどして、引越しの荷物をできるだけ少なくするのもおすすめです。

引越しの価格は、使用する引越しトラックの大きさによっても変わります。
荷物の量を減らすことで手配する引越しトラックのサイズダウンができれば、引越しの見積もり価格を大幅に抑えることが可能です。

10. 混載便を利用する

混載便も積極的に活用したいところです。

混載便とは、同じ方面に向かう複数の引越し荷物をまとめて積載するトラックのことを言います。
1台で多くの引越しをまかなえるため、引越し価格が安く設定されているというわけです。

荷物の量が限られているなど注意点はありますが、荷物が少ない単身者の方は、見積もり時に引越し業者に確認してみてもいいかもしれません。

11. 帰り便を利用する

引越し料金を安くする裏技的な方法としておすすめなのが、帰り便を利用するというもの。

帰り便とは、引越し荷物の輸送をすませて出発地へと戻る引越しトラックの荷室を使用する便のことです。
片道分の運賃だけで済むため、引越し価格が安く設定されています。

引越しの日程が引越し業者まかせになるなどの制約もありますが、興味がある人は、可能かどうか、見積もり時に引越し業者に問い合わせてみるとよいでしょう。

12. コンテナ便を利用する

コンテナ便を利用することで、引越しの価格を安くできる場合があります。

コンテナ便とは、JRの貨物用コンテナ列車を利用して引越しの荷物を運ぶ便のことを指します。
ガソリン料金やスタッフの人件費を削減できることから、引越しの価格が安く設定されています。

通常の引越しに比べて日数がかかる、鉄道がないエリアで利用できないなど、通常の引越しよりも制約は多いですが、引越しの日程等に融通がきく場合には、検討してみる価値がありそうです。

最後に

単に引越しと言ってもさまざまな方法が存在します。
意外と知らない引越しの節約術も多くあるので、うまく活用して賢い引越しをできるようにしましょう。